「青ヶ島チルドレン募集」
青ヶ島チルドレン2024年度募集は
2023年8月15日を持って締め切りました。
沢山のご応募ありがとうございました。
募集人数 | 1~3名までの若干名 |
対象学年 | 2024年4月以降中学生である方 |
応募方法 | お電話で応募される方は留守電にお名前とご連絡先を残してください。 折り返しご連絡します。 https://hingyanoshio.com/ 青ヶ島製塩事業所のHPからメールでの応募も可能です |
選考方法 | まず、zoom面接を行い 最終選考は対面での面接になります (親御さんと生徒さん揃っての面接をお願いします) |
※小学生や保育園の弟妹がいらっしゃる等、移住を検討される方は個別にご相談にのります。
※ 選ばれた生徒さんは2024年度青ヶ島中学校の生徒として学校に通っていただきます。
期間としては3月末あるいは4月初めに青ヶ島に来ていただいて、2025年の3月の終業式・あるいは卒業式までとなります。夏休みや冬休みはおうちへの帰省になります。
青ヶ島には塾などはありませんが、学校の先生方の熱心な手厚い指導が受けられます。
青ヶ島チルドレンのながれ
2022年度、青ヶ島中学に1人も中学生がいなくなってしまう状況を阻止したいというアガキから、この青ヶ島中学離島留学はスタートしました。
初代青ヶ島チルドレンは中1(男子)、中2(女子)、中3(男子)の3名の生徒でした。
1年滞在の留学生を迎えることは初めてのことだったことや、個人の企画であったことで、当初島の中には賛否両論ありましたが、実際に村の中での暮らしが始まると、島内のたくさんの方々そして学校の先生方が助けてくださいました。
おかげでチルドレンたちは伸び伸びと青ヶ島留学生活を送ることができました。本当にありがとうございました。
実際に留学生を受け入れてみて、島の中のあちこちに活気がでてきたという実感があります。
また、チルドレンとして青ヶ島にやってくる生徒にとっても、親から離れ違う場所で暮らす1年は価値のある体験であることが分かりました。
(これを1回だけで止めてどうする)という思いが膨らんで、2期生の募集と受け入れを継続しました。
今年2023年5月から青ヶ島村教育長の働きかけで「青ヶ島・離島留学推進の会」が発足しました。
「みんな想っている」
青ヶ島は地域のスポーツが盛んな島で、その中に「女子バレークラブ」があります。
中学生なら男子も参加可能ということで1期生は3名とも活動に参加していました。
今年3月になりチルドレンの離島が間近になって最後のバレーボール練習の日、3人それぞれにクラブのみんなから寄せ書きをいただきました。
クラブ主催者がその時、チルドレンに言った言葉が忘れられません。
「(2022年、中学生がいないということを考えたとき)昨年、もう女子バレーを止めてしまおうか、と思った。でも、みんなが青ヶ島に来てくれて~こうやってバレーを一緒にやってくれた、本当に嬉しかった!ありがとう!」
現在この女子バレーへの参加は「青ヶ島チルドレン」mustの活動になっています。
バレーボールを基礎から教えてくれます。礼儀も教えてくれます。
練習試合でボールが飛んできて、敵のコートへ一回で打ち返したりすると周囲から異口同音に「丁寧に!」という言葉が飛んできます。3回で返そうよという意味です。
そこにいるみんながチルドレンを育ててくれています。
ちゃんとダメ出しまで云ってくれることを本当にありがたく思っています。
「留学は他人とかかわる学び」
中学生は多感な時期の真っただ中、思春期もあり反抗期もあります。
彼らについての全ての面倒を私1人で見ていたら、とてもシンドかったろうと思います。
しかし青ヶ島のみんなは助けてくれました。そして島外からもたくさんの応援をいただいてきました。
また、チルドレンが1年暮らす我が家は、塩工場メンバーと私とのシェア生活になりますが、「私たちは血のつながっていない他人だから、おはようという挨拶や笑顔、相手への声かけ、返事は大切にしよう」と話しています。
つまり反抗期だろうが、ちゃんと反応を返すことが我が家の鉄則です。
工場メンバーは、まるで親戚のお兄さんお姉さんのようにチルドレンをかわいがってくれ親身になってくれています。
島の人たちとの関わり方、学校の先生方との関わり方、我が家メンバーとの関わり方、それぞれとの関わりを学びながら毎日を暮らすことになります。
先生方との関わりも内地での関わり方とはちがって、とても近い距離の関わりになるのです。
この青ヶ島は「その他大勢」はなくて、1人ひとりが主役なのです。
この春、島を離れた1期生の親御さんは「青ヶ島留学で、人に頼ったり頼られたりして生きてゆく根っこを育てていただいた、と思っています」とおっしゃっています。
「青ヶ島へ来た感想(2期生)」
現在は中2女子2名が青ヶ島チルドレンとして一緒に暮らしています。2人に質問してみました。
- 「青ヶ島留学きてみてどうだった?」―
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・自然の中での暮らしなので、植物や鳥の名前を覚える機会が多い
・生活はみんなと共同生活なので、お菓子などを作ったとき、みんなが嬉しそうに食べてくれるのが良い。また、そういう作れる時間があるのも良い。 - 「時間の流れはそんなに違う?」ー
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・青ヶ島は通学時間がほぼない、塾もない。部活動も内地より少ない。
- 「家族についてはどう?ホームシックとかはなかった?」―
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・自分で行くと決めたから、そうそう簡単に愚痴は口にできない
・こちらに来て、家族のありがたみも分かった。ここにいても(足りないモノを送ってもらう等)助けてもらっていると実感している
2期生達は毎週末に1度、家族とzoomでやりとりします。
また、1名は家族に毎日ハガキを書いて連絡をとっており、アナログな連絡手段も楽しんでいます。
青ヶ島中学校は毎年5月に移動教室があり、1週間ほど島を離れますが~今回お隣の八丈島で体験入学を経験しました。
12名ほどのクラスに入れてもらい、そこで自分が話さなくても授業が進んでいく状況を久しぶりに味わった、それは懐かしいというより、とても新鮮だった、と話していました。
当たり前だった生活が当たり前でなくなる、そんな経験がこの青ヶ島にはあります。
青ヶ島の暮らしは自然の真っただ中
海が荒れれば船はとだえ孤島の生活になります。
便利とは真逆の暮らしの中で
島のみんなは逞しく暮らしています。
ここは人と人のつながりがとても強い島です。
貴重な中学生生活、青ヶ島で経験してみませんか?
ご応募お待ちしています。 山田アリサ